30年で1/3にまで消費金額が落ち込んだ〇〇〇〇〇〇業界で、売り上げを6倍にした企業の戦略とは?

業界全体が落ちていても自社が勝つ方法はある

この30年間で売上高(消費金額)が最盛期の1/3にまで落ち込んでしまった業界があります。

その業界とはどこかわかりますか?

ちょっと考えてみて下さい。

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答えは、、





クリーニング業界。

クリーニングの需要全体が大きく減少し、全国的にクリーニング店の閉店が増えているのです。

因みに、クリーニングにかける費用の平均は

1989年は¥17,236

2017年は¥6,043

(総務省統計局調査による)

しかし、

そんな業界事情の中でも、2つのクリーニング企業がダントツに売り上げを伸ばし、通常のクリーニング業界では考えられない全国からの依頼が殺到しています。

それぞれ見ていきましょう!

1.売り上げ6倍!全国から依頼が来るクリーニング店

1つ目は、地方にあるにもかかわらず、全国からクリーニングの依頼が来る。

それが「東田(とうだ)ドライ」

兵庫県・西脇市内で4店舗を経営している企業です。

全国からクリーニングの依頼が来る。

その秘密は、無料で行う「おせっかいサービス」

例えば、

  • しみ抜きを頼まれてもいないのにスタッフが勝手に無料で行う。
  • ボタンが取れていると、似たようなボタンを見つけてつけてあげたり。

果てはセーターの直しまでも。

「地方で毎年人が減っているから、そこで新規を取るのは無理だと思った。まず売り上げを作らなければと」とは、3代目・東田伸哉社長の弁。

そこで東田ドライでは「無料のおせっかい」をウリに宅配クリーニングのサービスをネットで展開。

8つの無料のおせっかいとは

  1. 宅配料無料
  2. しみ抜き無料
  3. ボタン修理無料
  4. 毛玉取り無料
  5. 再仕上げ無料
  6. 6か月間保管無料
  7. クリーニング相談無料
  8. 気持ち無料(マクドナルドのスマイル0円的な)

これらの「無料のおせっかいサービス」がお客さんに刺さり、更にサービスをネットで全国展開した事により、

売り上げは4年で6倍になったのです。

この無料サービスのポイントは、

『顧客がこれまでのクリーニングサービスに対して漠然と感じていた不満や要望』

を明確化してサービスとして打ち出した事ですね。

やっている事は、業界内の常識で見れば単なる+αの付加価値に見えますが、

顧客からするとそうではない訳です。

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2.夜間の宅配クリーニングサービスで会員数増大

2つ目の会社。

一般的なクリーニング店の宅配の最終受付時間が何時だか分かりますか?

各企業によって差はあれど、平均的な最終受付は午後7時~9時程度なんですが、

朝6時から深夜0時まで配送だけでなく集荷をしている企業があります。

宅配クリーニング「リネット」

リネットの運営会社・ホワイトプラスの担当者によると、

早朝~深夜までの集荷配送サービスを始めてから会員数が大幅に増えているとの事。(具体的な数字は非公開)

時短で便利に暮らしたいというニーズはどんどん増えると思う。だから伸びしろはまだまだある。
(ホワイトプラス)

ポイントはやはり、

「既存顧客が抱えている不満、不安、ニーズに対してアプローチする」

という点でしょう。

ここが上手くいけば、業界全体が落ち込んでいるフェーズであっても、

自社が勝ち続ける事ができるって訳なんです。

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投稿者プロフィール

小澤 祐介
小澤 祐介おざわゆうすけ
2006年、行政書士として開業。

その後、心理カウンセリング、各種セラピー等を学び、2011年頃よりメンタルセラピストとしての活動を開始。

現在は書士&セラピスト業に加え、カウンセラー、セラピスト、占い師等の開業やネット集客のサポートを行う。

「自分の意志や努力ではどうしようもない」と感じた時にはご相談を!

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