蛙化現象が起こる心理学的理由とその治し方、教えます

恋愛における蛙化現象にお悩みの方へ。それ、対処法あります

そもそも蛙化現象とは?

好意を抱いていた相手が、自分に想いを寄せてくれたり(想いを寄せてくれていると自分が気づいたり)、両想いになりそうになると、その途端に気持ちが引いてしまったり、相手に対する気持ちがなくなったり、ひどい場合には嫌悪感を抱いてしまい、そっけない言動を取ってしまう。

こんな心理現象および、その現象を指す言葉です。

蛙化現象の具体例

これまで多くの恋愛系の相談(恋愛のメンタルブロック解除)をお受けしてきた中で、蛙化現象を理解しやすい代表的なケースを3つご紹介します。

1.良いなと思っている人とすごく仲良くなって、頻繁に連絡を取り合っていたが、相手から好意を伝えられた途端に気持ちが覚めた

(私の事を好きになるなんてセンスがないなと思ってしまう。相手を嫌いになったわけじゃないが、何故か相手からの好意を素直に受け止められない)

2.「好きだ」と言われると、なんか違うと違和感を感じてしまい、別れてしまった。

(なんで私の事なんかを好きになったんだろうと思ってしまう)

3.本当はそうではないのに、相手が自分の事を良い子だと思ってくれて、この後、あまりダメな所を見せたら引かれるかもしれないと思ってしまい、気持ちが引いてしまった。

(遠慮が強くなってしまい、その結果、自分の中の相手への好意が消えていってしまう)

このように「明確な理由がなく、相手への気持ちが覚めてしまったり、ネガティブな気持ちが芽生えてしまう」心の現象の総称が『蛙化現象』であると考えてもらえばいいと思います。

蛙化現象に関して、よくある2つの誤解

  1. 冷める事全般を蛙化と呼ぶ
  2. 女性にしか起きない

1.冷める事全般を蛙化と呼ぶ

一般に「相手に対して冷める」事全般を蛙化現象として扱う場合もありますが「相手の言動がイヤで冷める」場合は蛙化現象とは呼びません。

例えば、

事例1)
相手が急いでる時に見せた走り方を見て、急に冷めてしまった。

事例2)
食事の際の相手の食べ方を見て嫌悪感を抱き、嫌いになってしまった。

事例3)
普段、スーツ姿、制服姿を見ていて素敵だなと思っていたが、私服姿を見て冷めてしまった。

これら3つは蛙化現象ではありません。

勿論「蛙化現象」という言葉は心理学の用語ではなく、ただの俗語(一般的に広まった用語)なので、学術的に厳密な定義がある訳ではありません。

しかし、「冷める」事と「蛙化現象」とでは明確に心の動きが違う為、別のものとして扱わないと、蛙化から脱する為の適切な対処ができなくなるので、注意が必要です。(詳しくは後述します)

2.女性にしか起きない

メディアで紹介されるケース(体験談やインタビュー等)が女性ばかりなので、蛙化現象が女性特有の心理現象だと思われがちですが、そうではありません。

事実、蛙化現象に悩む男性からの相談も(蛙化現象という言葉が出てくる前から)多く受けてきました。

心の現象なので男女の性差は関係なく、男性にも普遍的に起こりえます。(ただ、確かに割合としては女性の方が多い印象があります)

心の構造から見る、蛙化現象が起こる根本要因

蛙化現象による悩みだと思われる方々に様々な角度から事情をよくよく聞いていくと、決まって出てくるのが、

『自分に自信がない』
『自己肯定感が低い』

という言葉。

その言葉通り、自身や自己肯定感の問題によって「蛙化現象」と呼ばれる心の変化が起きると思われがちですが、実は、話はそう簡単ではありません。

少なくとも、蛙化現象から脱し恋愛を楽しめるようになる為には、そこから更に1段階深く見ていく必要があるのです。

と言うのも、蛙化に悩んでいる人は、自信がない訳でも自己肯定感が低いのでもありません。(たとえ自信がない事が事実だとしても、それによって蛙化という現象が起きている訳ではないから)

「自信がない」の言葉の裏に隠れているものがあり、それをメンタルブロック理論を通じてしっかり把握する必要があるのです。

メンタルブロックの観点からさらに深く分析する「自信がない・自己肯定感が低い」の裏にあるもの

まず答えを端的にお教えしてしまいますが、蛙化現象を探った際に出てくる「自信がない・自己肯定感が低い」という自己評価の裏にあるものの正体。

それが自己の中での顕在意識と潜在意識の不一致。

つまり、意中の相手との恋愛に関してネガティブな働きをしてしまう(恋愛が成就しそうになると発動する)メンタルブロックが生じている訳ですね。


尚、この説明に全然ピンと来ない場合は『書籍:上手くいかなさを超えて 』にて詳細に解説していますので、そちらをお読み下さい。(現在、無料配布中です)

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では、具体的に何がどう不一致なのか?

一言でいえば、相手に対して偽っている自己と本当の自己との不一致。

これに尽きます。

偽っている自己と本当の自己との不一致によって生じる『心の不安さ』に対して「自信がない・自己肯定感が低い」という言葉で表現しているに過ぎないのですね。(勿論、本人にその意識はありませんよ)

勿論、人はみな大なり小なり自己を偽り、言わば仮面を被って社会と接しています。

例えば、会社の同僚としてだけの付き合いとか、単なる友人関係だけであれば、偽っている自己(この言葉でピンとこなければ、社会的な自己)がバレるリスクは少ないですよね。

恋愛の観点から見ても、付き合う前の関係性程度であれば、本当の自分がバレてしまうリスクは少ない訳です。

しかし、恋人として付き合うとなると、より深い付き合いにならざるを得ませんよね。(その延長線上で結婚というものも見えてくるでしょうし)

そうなってくると、いつまでも偽った自己ばかりを見せ続ける訳にはいかなくなってきます。

仮に、偽った自己をずっと見せ続けたいと思っても、残念ながら続きません。

いつかは相手にバレてしまい、隠していた本当の自分が相手に分かってしまいます。

そうした未来を、付き合う付き合わない時点での自分(自分の顕在意識、表層意識)は、明確には認識していなくとも、その奥にある「潜在意識」はしっかり認識しています。

ですから、より正確に言えば、自己を偽っている事への『無意識レベルでのネガティブな気持ち』と『本当の自己』との齟齬。

この部分の齟齬(不一致)が大きければ大きい程、もしくは自分にとって決定的である程に蛙化現象が起きてくるのですね。

自己の何を偽っていると蛙化が起こるのか?

ここまで読んで頂いて、「本当の自己(本当の自分)と言っても、広すぎて捉え処がないな~」と思われている方は多いんじゃないかと思います・・・。

確かに言葉としては広くて捉えるのが難しいですが、ポイントとしては、

本人が、自分という存在を構成する重要な要素として『これが本当の自分なんだけどな~』と認識している部分を偽っている程、隠していたりする程、それが蛙化現象に繋がる。

と理解しておいてもらえばいいでしょう。

例えば、本来はアニメオタクなのに、それを隠して相手と接している場合等、あくまで本人の認識の上での重要度の問題なので、他人からは「そんな事?」と思われるような事も多いです。

尚、本当の自己が相手にバレる事を気にするか否かは人によります。

だから蛙化現象が起きる人はずっと起きるし、起きない人は全く起きない訳ですよ。

結局、蛙化現象とは?

一言でまとめると、蛙化現象とは『隠している本当の自分がバレてしまうという恐怖や不安を、無意識レベル(潜在意識レベル)で感じてしまう事によって生じる心の忌避反応』なのです。

蛙化の状態を解消し、恋愛にまつわる悪循環を好転させる

そして恋愛を楽しめるようになるにはどうすれば良いのか?

端的に説明すると、蛙化現象を引き起こしているメンタルブロック(恋愛のメンタルブロックやセルフイメージに関するブロック)を明確化し、解除⇒無力化⇒推進力化していくワークを実施していく事です。

メンタルブロック自体は個人ごとに異なり、一言で蛙化のブロックや恋愛のブロックと言っても、その内容は千差万別です。

その為、あなたの中にあるブロック群を明確化し、潜在意識レベルで書き換えていき、そこから顕在意識と一致させていく事で蛙化現象を解消し、2度と起きないようにさせていきます。

頑張って蛙化から抜け出すのではなく、結果的に抜け出し、恋愛を楽しめるよう意識の力の方向性を変えていく。

尚、よくある失敗は「こういうケースでは〇〇〇すればいい」といった、小手先のノウハウを実践すればするほど、不一致の状態から生じるブレーキによって状態がより悪くなってしまいますので注意が必要です。

蛙化現象は潜在意識が関係している為、残念ですがノウハウの実践ではどうしようもないので、極力余力がある段階でご相談頂ければと思います。

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投稿者プロフィール

小澤 祐介
小澤 祐介おざわゆうすけ
2006年、行政書士として開業。

その後、心理カウンセリング、各種セラピー等を学び、2011年頃よりメンタルセラピストとしての活動を開始。

現在は書士&セラピスト業に加え、カウンセラー、セラピスト、占い師等の開業やネット集客のサポートを行う。

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