転売ヤーが理解していない、彼らが嫌われる根本理由
彼らは誤解しているのか?あるいは分からないふりをしているだけなのか?
先日、あるネットメディアに転売ヤーのインタビューが掲載されていました。
言い分はこうです。
悪いことだとは思っていませんね。自由に経済活動して稼ぐ、これが資本主義ですよね。
欲しい人に届くという意味では全然間違っていないと思います。逆に需要と供給のバランスよくないですか?
彼らがよく言うこの言い分(言い訳?)
私は、こうした言い分は本心からのものではないだろうと思っているのですが。
もし本心だとしたらあまりにも認識レベルが低いですし、本心でないのなら、自身がハタ迷惑な事をしている事実から何とか目を逸らさなければいけないが故の詭弁なので不憫だなとは思います。
転売ヤーのテンプレ的な言い分は全く理に適っていない現実
そもそも、転売ヤーが決まって言う、
1.自由に経済活動して稼ぐ
2.欲しい人に届く
は、その字面だけ見ればまっとうですが、これら言い分は、いわゆる「転売行為」には全く当てはまらないのです。
それぞれ詳しく解説します。
1.自由に経済活動して稼ぐ
自由に経済活動して稼ぐ。それはその通りです。でもそれによって他人の迷惑になるという事とは別です。
(例えば、誰かがコンビニを開業し収益を上げる。それによって誰かに迷惑がかかるなんて事はありませんよね)
自由に行動する事で他人に迷惑がかかる場合、それは自由の範囲を逸脱しているのです。
これは昔、憲法学者の杉原泰雄先生が仰られていた事ですが(先生は基本的人権を例にとって仰られていたんですが)、自由があるからといって何をしてもいい訳ではなく、それには範囲があると。
黒板にバリアの様な円の図を描かれ、「この円が重ならない範囲で自由がある」と言った旨の事を仰られていました。
これは全ての事に当てはまる事と思います。
関連ページ
(実は私は、密かに杉原先生のゼミでの教え子です)
2.欲しい人に届く
「商品を欲しがっている人に届ける」勿論これも転売行為には当てはまりません。
例えば「商社」などが分かりやすいのですが、商社が様々な商品や商品を作る為の材料等を調達してくれる事で我々の手元にモノやサービスが届きます。
もし商社がなければ、我々個人消費者が個別に商品を手に入れる為に、場合によっては国外の事業者とやり取りをしなければいけない等の「不便」を強いられてしまうのですね。
商社が間に入ってくれる事で「便利に」「気軽に」商品が我々の手元に届く。という形な訳です。
対する転売ヤーがやっている事は、本来みんなが気軽に買える、便利に買える状態にある市場から、先回りして買い占め「欲しければ我々から買え!」と言っている・・・。
そもそも、転売屋連中が間に入らなくても、商品は消費者の手元に届く状態にあるにも関わらずですよ。
コンビニ限定で買えるグッズを買い占め、本来上乗せされる筋合いのない「手数料」とやらを加えて売る事が「欲しい人の商品を届ける」事にはならないのは自明の理でしょう。
何度も言いますが、転売ヤーが居なくても商品は届く状態にあるわけだから。
「欲しい人に届くという意味では全然間違っていないと思います」
↑
間違ってますよ。
あなたが居る事で、むしろ逆に欲しい人に商品が届かなくなっているのですから。(あなたが居なければコンビニでグッズ買えた訳だし)
「逆に需要と供給のバランスよくないですか?」
↑
何が「逆に」なんでしょうか?
あなたが居る事でむしろ、整っていた需要と供給のバランスが崩れるんですが。
まれに本気で彼らの言い分を真に受け「転売は正当な経済行為だ」と転売屋を擁護している人もいますが、彼らの行動のせいで実際は「欲しい人に届く」のとは逆の状態で、欲しい人に商品が届かなくなっている事実をしっかり認識しなければいけません。
こうした事を転売ヤー自身が理解していないとは思えないのですが、気になったので忘備録的に書いておきます。
投稿者プロフィール
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2006年、行政書士として開業。
その後、心理カウンセリング、各種セラピー等を学び、2011年頃よりメンタルセラピストとしての活動を開始。
現在は書士&セラピスト業に加え、カウンセラー、セラピスト、占い師等の開業やネット集客のサポートを行う。
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